北陸をさまよう(福井・石川・富山・長野・岐阜&能登半島)7/3〜7/8
サル、水、重軽、そして絶壁の日
昨夜は結局、岐阜市街に近い、糸貫町にある道の駅の駐車場にテントを張る。
朝はゆっくりと準備をし、8時頃に出発。157号線を北上して福井県へ。
その道中はいろんなことがある。
まずは淡墨桜という、樹齢1500年(地元の人談)の桜の樹を見物し、
その後、もうちょっと奥にある弘法大師のお堂で、
重軽様(おもかるさま)というこれまた楽しい仏像と出会う。
次は、銘水マニアの俺をよろこばせる「御姥様の水」をゲットしたこと。
ちょうど持っていた2リットルと1.5リットルのペットボトルにしっかり汲んできたぜ。
だが、その後、日本海に向かう途中で落とす(笑)
ペットボトルに小さい穴が開いてちょっとずつ漏れてしまったぜ。
だが!今まさにその水で米を炊こうとしてるところや。
まぁ俺は、米の味よりもその水で作るコーヒーの味のほうに非常〜に期待しているぞ。
そして道中のとどめは、岐阜〜福井の県境付近の峠でサルを目撃したことや!
いきなりやったからかなり印象に残ったぜ・・・
この峠は、国道とは思えんぐらい部分的に荒れていて、オフ車で走るとなかなか楽しめた。
ウネウネ〜なワインディングの中にあって、突如あらわれた農道ちっくな直線。
荷物を積んだバイクに右側から乗りこむのはけっこう難しいぞ!


福井県に侵入すると、まずは大野市にある市立図書館でメルマガを書く。
暑いから涼しい図書館内で書いたろうと思って行ったんやが、
図書館ってのは日本中どこでも月曜は休みらしい。忘れとった。フ。
書いた後、ちょっと眠かったので図書館前の日陰で1時間ほど寝る。
今日は暑いが風があるから、日陰に入るとかなり気持ちいい。
で、起きた後は福井市へ向かう。
だが着いたところで特に行きたいところも無いので、そのまま30キロほど北上して
日本海沿岸にある、東尋坊へ進出してみる。
観光地と思ってバカにしとったが、上から見下ろすとかなり怖いぞ!
俺は高いところに行くと下のほうからなんか誘われているような気になるから
そういう場所に長居は禁物や(笑) 
だが結局長々と居座り、しっかり写真も撮ってくる。
セルフタイマーを合わせてから断崖を降りるときが結構怖いんだぜ(笑)


東尋坊を満喫した俺は、とりあえず福井市街近くに戻ってくる。
ちょうど定休日のパチンコ屋の広い駐車場があいとるので、今日はここで寝るとしよう。
だが、陽が落ちてくると風が出てきた。こりゃテントも張らんといかんかなぁ〜

そういえば、今日は朝しばらく話した岐阜のばあちゃんぐらいしか人と会話しとらんな。
まぁたまにはこんな日もええわな。サルに会ったし(笑)
というわけで、たぶん明日は金沢に行くぞ!
天気が良ければバイクを降りて散策もええな。最近どうも散策づいてきた・・・

あ!!やっぱり出よったスケボー少年。
福井では会わんで良さそうやと思っとったんやが、やはり日本中に繁殖しとるようやな。
連中と俺は広くて明るいトコっていう好きな条件が一緒やから、
どうしても遭遇する確率が高くなってまうようや。しっかし、毎日見るとは。
最近慣れてきて、音も気にならんようになったが。
やっぱ人間、日々鍛錬やな。 ←?
2000年07月03日 19時28分52秒

ビバ金沢
今日もいろんなことがあったぜ。
だがその前に、昨夜のことから書くとしよう。

昨日の日記では、結局出会ったのはサルぐらいやった、といったことを書いたが、
実はそうではなかった!日記をアップした後しばらくすると
仕事を終えた、そらさんからのメールが!
彼女は23歳のエステティシャンや。毎日忙しいらしくて、夜の10時頃まで働いてるという。
で、昨夜も10時頃に仕事を終えた後、俺にメールをくれたっちゅうわけや。
このまま福井県民との交流もなく金沢に向かうんか〜と思っていただけに、嬉しい。
そんな彼女とは福井駅前で待ち合わせ。
夜11時前やというのに、駅前は暗くて人も少ない。
俺が知ってる神戸や大阪とはえらい違いや。
そういえば岐阜市街の夜も暗かったが、これが地域のカラーってもんなんやな。
みんな家で何してるんかな?ってのは、彼女の弁や(笑)

その後、夜開いてて話せるようなサ店もないので、とりあえず歩く。
歩くと言うても、俺はバイクを押してるんだぜ!
大阪・岐阜・福井と、どうもバイクを押して歩く機会が多いわ〜。
だがこれも北海道のまんなかでガス欠になった時のことを考えればええトレーニングや。でも汗だく。
そうやって二人で人気の少ない福井市街を歩いていると、パトカーに職質される(笑)
なんでも近くで白いバイクの男が誰かを刺して逃走中らしい。
で、白いバイクの俺が怪しまれたというわけやな。まぁ、確かに怪しいわな。フフ。
それでもなんとか疑いが晴れ、また2人で歩く。
1時過ぎまでいろいろ話ながら歩いて、ふたたび福井駅に戻ってきて彼女とお別れ。
彼氏持ちとかで写真が撮れなかったのが残念やが、
仕事帰りで疲れてるのにわざわざ会ってくれてありがとう!!

その後は近くのコンビニの駐車場でまたもやブルーシートでゴロ寝。
そして翌朝、彼女にもらったパンを食って出発。目指すは金沢や。
そうそう、金沢に来る途中、「加賀大橋」を渡る。全長65m。一瞬で終わる。
ここを通れば「どこが大橋やねん!」て関西人の76%が言うに違いないほどの恐ろしい橋だったぜ。

そして、金沢に到着。今日は金沢デーと称して一日を金沢の探索に費やすことにする。
だがその割に兼六園はパスし、とりあえず武家屋敷跡へ。
入り口が開放されてて料金表も無いのでつつーっと侵入すると、中に料金所がある。
もう入ってしまったのでやむなく500円払って屋敷の中へ。
だが入ってしまえば、なかなかおもむきのある屋内でええ感じや。
奥には茶室がある。そこで俺はなぜかさらに300円払って抹茶を注文する。生命の神秘やな〜。
↓抹茶を味わいつつ、庭の池の鯉を眺める俺。さわやかさ暴発。


武家屋敷を去った俺が次に侵入したのは、金沢市街から少し離れた大野町や。
ここには「醤油ソフト」なるものを食わせる醤油屋がある。
この情報は岡山で会ったクミコさんがタレこんでくれたものだ。
京都で抹茶ソフトを食った俺としては、醤油ソフトを食わない理由がないんだぜ!
さっそくその醤油屋「もろみ蔵」を訪ねた俺は、醤油ソフトを注文する。
そして食おうとしたその時、おもむろに写真を撮ろうとひらめく。
店の中には店のおばちゃんと2人の客だけやったので、
その3人にも写真に入るように頼んでみる。店のおばちゃんは笑って固辞するのだが、
客の2人はなんか嬉しそう(笑) 特にばあちゃんの方が。
彼女ら2人は近くにある老人ホームの入居者とその職員やった。
散歩の時間か何かでここまでクルマで遊びに来たんやろう。
このばあちゃんというのが実におもろい人物で、
老人ホームのじいちゃん以外の、しかも若くて日焼けした男に会うのはひさしぶりやと言って
いろいろと話しかけてくる。86歳とか言っていたが、やたらと元気や。
↓ばあちゃんと職員の若い女の人。
  俺は右端で腕だけ出演し、目は溶け崩れつつあるソフトをじーっと見ているぞ。シュールや・・・


で、ソフトを食ったのはやっとその後や(笑)
味は、なんかこう、香ばしい、んー、まずくはないぞ!
味が気になって夜も眠れないって人は食いにいってみてくれ。
たぶん「まずくはない」と言わずにはおれまい・・・

「もろみ蔵」で楽しいひとときを過ごした俺は、ふたたび金沢市街へ。
兼六園の近くにある県立図書館でメルマガを書く。
そこで2時間ばかりを過ごし、その後本日の寝床を探してバイクで徘徊、
今いる金沢市街のとある公園に来たっちゅうわけや。
明日はどこ行こうかのぅ〜。やっぱ富山かな。
海岸沿いに走るとどうしても長野県の突っ込みが浅くなるから、長野行ってもええなー
能登半島も一周するつもりやし、んー、ま、寝ながら考えるか〜

そうそう、今日のメルマガ、誤字が多かったな〜。やっぱ1回ぐらい読み返さんとあかんな(笑)
なんかあの時は妙に眠かった。今も眠いが。さ、寝る準備しよっと。
2000年07月04日 21時33分53秒

銘水と球根。合掌。
昨夜ははじめ、昨日の日記で書いたように金沢市街のとある公園で寝ていた。
すると、夜中の0時頃に、おもむろにポツポツと雨が!
やばい!と思ってさっさと起き、SLにまたがって走りだす。
その時は公園のベンチでゴロ寝してて荷物はほどいてなかったからスムーズに出発できたんや。
最近、いちいち荷物をほどいてまたしばるのがめんどくさくてなぁ〜(笑)
で、雨の中をしばらく走って、もう閉店しているスーパーの屋根つき駐輪場にもぐりこむ。助かったぜ〜
そこで再び、今度はブルーシートを広げてゴロ寝。こんなとこでテントを張る気はしない。
だがその日の金沢の夜はそこそこ寒かった。朝起きたら手足が冷たくなっていたぜ(笑)

翌朝、そこから8号線に乗って、富山を目指す。
しかし途中でふと思いついて、富山県の高岡市から南に折れて156号線を走る。
その先には、世界遺産に指定されてる五箇山の合掌造集落があるんや。
昔NHKの番組で見たような気がしたので覚えとった。
だがテレビではさも山奥の寒村のように写していたが、実際は案の定、観光地や。
まぁ合掌造り集落はいくつかあるようやから、俺が行ったところがそうやっただけかもしれんけど。
でも、今日そこではNHKがなんか撮影してたぞ(笑)

↓合掌。


五箇村に来るときは一直線に来た俺やが、帰りは同じ156号線でもあちこち寄り道する。
その途中、「中江の霊水」と「瓜裂清水(うりわりしょうず)」という2つの銘水を発見する。
一日で2つも銘水に出会えるとは!さっそく霊水は持っていたペットボトルに汲み、
瓜裂のほうは入れ物がなかったので、わざわざ500mlのジュースを自販機で買って飲み干す(笑)
その瓜裂清水では、水を汲んでいると地元のじいちゃんが話かけてきた。
はじめはこの水についての話やったんやが、そのうち、
この近くにある「瑞泉寺」の話に話題が移ってきた。俺は時々あいづちを打ちながら聞くのみや。
じいちゃんいわく、その瑞泉寺ってのは北陸一の寺院やという。それじゃ一応行ってみねばなるまい。
で、行ってみたが、確かにデカい。かなり大規模な寺院や。
じいちゃんの言うてたことも本当で、北陸一の真宗寺院やという。
しばらく考えた後、300円払って侵入。広い本堂や聖徳太子をまつってある太子堂のほか、
秀吉の直筆書簡なんかがおいてある宝物堂もあって、けっこうおトクで楽しめたぞ。
あんな広い寺院やったら住んでもええな〜  ←?

そんな寄り道をしつつ、156号線を途中まで戻って富山県砺波市へ。
ここでは、紀子さんが俺と会ってくれたぞ!
本名はのりこやが、中学の時にあった皇室の結婚以後、きことも呼ばれているらしい(笑)
彼女はまず、道の駅「砺波」で必殺の「球根まんじゅう」をごちそうしてくれる。
チューリップで売り出している砺波市ならではっちゅうか、
とにかくまんじゅうの中にチューリップ(?)の球根を入れてある謎の物体や。
ほかに球根パイなんてのもあったな。ようやるわ・・・(遠い目)
味は、というか球根の味は、ただ根菜っぽい土の味がした(笑)
その後 彼女は、クルマで砺波周辺のドライブに連れていってくれたぜ。
いちおうはじめに地図で「なんとかの大木」みたいなものを目標にして出発したのだが、
地元人のわりに周囲の地理をあんまり知らん彼女はどんどん怪しいとこに迷いこむ。
俺としては別にどこか観光地に行きたいわけでもなかったから、
彼女といろんな話をしつつ、迷うのをひそかにおもしろがる(笑)
そうして3時間あまりのドライブを終え、彼女は友人との約束があるためお別れ。

↓ここは道の駅「砺波」や。すぐ隣が今日の俺のすみかとなるチューリップ公園。
  俺は背後で地味に腕立て伏せをしているぞ。・・・深いな。


で、今はチューリップ公園や。ここは広いし明かりも多く、なかなか居心地がいい。
だがメルマガでも書いたが、公園のまんなかにあるチューリップタワーがなんともなぁ〜
まさにチューリップの形をしたタワーなんや。しかし、このタワーは実は上まで登れるんだぜ!
さっきメルマガを配信しながら登ってきたが、なかなか景色がよかった。
チューリップタワー、ちょっとは見なおしたぜ。
夜で写真を撮れんのが少々かわいそうになってきたな(笑)

で、明日どうするかはまだ決めてないぞ。
能登に行くかもしれんし、新潟に行く前に長野に寄るかも。
まぁ、明日どこに行くかなんてのは今の俺には別にどうでもええことやな〜
明日になったら考えるとしよう!
2000年07月05日 20時40分08秒

俺のようにさわやかな高原と、この日の高山のように熱い男
昨夜はチューリップ公園で寝ようとしていた俺だが、
またしても夜10時を境に照明がパタパタと消え始めたため、すぐ隣にある道の駅砺波に移動する。
そこで夜を明かした俺は、砺波市から少し進んだ後、41号を南下して長野県をめざす。
奥飛騨から長野の高原にかけての道は
さわやかな風の中を軽快なワインディングで進む気持ちのええルートや。
中でも岐阜と長野の県境にある安房(あぼ)峠は、一部道がせまくて危ないところもあるが、
くねりながらグングン高度を上げていく、なかなかおもろいワインディングや。
そして1780mの峠の頂上まで来ると、そこにはちらほらと雪を残した乗鞍岳が!

↓安房峠頂上の長野県側。遠くにある、ところどころ白い山が見えるやろか。
  でもこれ、方角とか考えたら乗鞍岳ちゃうかもな(笑) まぁええやないの〜


その後はさらに進んで乗鞍高原や。ここも高原の涼しい風がかなり気持ちいい。
しかし、これはもっと後になって気づいたことだが、
今日は天気がやたら良かったので、ここは涼しくはあったが
そうとう紫外線は降りそそいどったようや。よって今、俺は顔だけ黒い。

乗鞍高原を堪能した俺は、今度は西を向いて158号を通って岐阜県の高山へ。
このラインには、琵琶湖で会ったおっさん2号氏によれば、タダで入れる温泉があるはずや。
よって俺は、国道を周囲の標識なんかに注意しつつ慎重に走る。しかし、結局見つからずや!!
おそらくこのラインじゃなかったか、ちょっと奥に隠れてるんやろう。
やっぱりそういうポイントを探すには、詳細な地図を持っていくか
あらかじめ本屋で立ち読みしておくべきやったな!
ひそかに期待していた温泉に入れず、なんだかやたらと悔しかったんだぜ。
だが!この経験を通じて俺はまた1つ賢くなったわけや。
これからは綿密な立ち読みでの事前調査のもとに、タダの温泉に入りまくってやるぜ!

そうして、失意のうちに高山に到着。涼しかった高原から降りてくると、やたらと暑い。
たぶん俺が高原を走ってる時も、下界は一日中こんな感じで暑かったんやろう。
とりあえず今日は一日中走って少々疲れたので、
高山市文化センターってところで休憩しつつメルマガを書く。
そうしてると5時を過ぎる。高山の古い町並みってのはバイクでウロウロしてるうちに
結構見たような気がするので、散策はやめとく。
いちおう明日は能登半島を一周するつもりやから、
今日中にちょっとは北上して富山に近づいといたほうがいい。
で、高山駅近くから富山に向けて出発しようとするが、道がわからん。
バイクを路肩に止めて地図をひっぱり出して考えていると、
おもむろに後ろから近づいてきた自転車の少年が、「どこに行かれるんですか?」と聞いてくる。
それがキミタカや。
彼は16歳で、2輪の免許とバイクを手に入れたばかり。
バイクに乗るのが楽しくてしょうがない時期や。
そんな彼は「バイク乗りは俺の仲間っすから」といって丁寧に道を教えてくれる。
なんてええヤツなんや!
定時制の高校に通いながらバイトして自力の一括払いでバイクを買ったという彼は、
バイクにかけるいきごみを俺に熱く語ってくれる。ええ目をしてるぜ!
ふらりと寄った高山で、こんな熱いヤツに出会えるとは。
これが旅ってやつなんよな。
キミタカ、道教えてくれてありがとう!助かったぜ!!

↓高山周辺でカスタムしまくった真っ白なスティードを見たら、手でも振ってやってくれ(笑)
  そうそう、その時ひょっとしたらリアシートには38歳という彼女が乗ってるかもしれないぞ。


熱い男・キミタカと別れた俺は、41号を北上して富山市へ向かう。
だがそろそろ暗くなってきたし、富山市に行ったからといって泊まるところがあるワケでもない。
で、途中にあった道の駅・細入でテントを張ることにする。
ここからなら、富山市はもうすぐや。

明日は天気が良けりゃあ能登一周するか〜。
旅の途中で複数の人々から聞いたが、能登は天気がええとかなりきれいなトコらしいぜ!
楽しみやのぅ〜
2000年07月06日 20時40分40秒

能登とわたしの関係
今日は1日を能登半島1周に費やしたぜ。

朝、富山県の道の駅細入で起きた俺は、さっそく北上して能登半島を目指す。
能登半島に入るまではわりとすぐやったが、そこからが結構長い。能登は予想より広いぞ!
海が見えるところでは日本海の水平線がきれいや。
半島の東側は大体スイスイと進む。
途中、なんとかの霊水って標識を見つけて道を折れてみるが、
その後はなんの標識もみつからず、あちこち行った末にあきらめる。
で、近くにあった日吉神社の境内で昼寝。
これがけっこう長くて1時間半ほど寝てしもた。ちょっとは疲れてるようやな〜。

能登の先端は、さいはての地・禄剛崎(ろっこうざき)や。
日本の中心に位置し、釜山やウラジオストックまで800キロ弱の距離の地点や。
日本海が一望できて眺めが素晴らしいんだぜ。

↓釜山はまだまだ遠いぜ! ←行くんか?


次の名所は、半島西側にあるヤセの断崖や。
一説によると、見るとヤセる思いがするってのが名前の由来らしい。
実際、崖の上から海を見るとかなり怖い。
だが俺がこれ以上やせたらそれはそれで怖いぞ。

↓こっわ〜。ちなみに今は立ち入り禁止だから注意してくれよな! ←!


ほかにも特に半島の西側には名所の類が多い。
そしてここでは「古和主水(こわしゅど)」っていう銘水も発見!
銘水マニアの俺としては、1日1回は銘水を発見してないと禁断症状が出て、
走りながら「水〜 水をくれ〜」とつぶやいてしまうんだぜ。危ないよな。

で、そうこうしているうちに夕方になる。
サンセット街道という道を南下するころにはまさにサンセット状態。きれいや〜
世界一長いベンチの写真もいちおう撮ったが、
ひたすら一直線で継ぎ目もない、っていう当初の想像とはちょっと違うシロモノやったので
がんばって作った人々には悪いがあんまり気に入らない。
それより隣にある「岸壁の母」の碑のほうが訴えるものがあったぞ。

そこからさらに南下して、今はサークルKの駐車場。羽咋市というところや。
ここはなんだか知らんが、やたら虫が多い。
それプラスひょっとしたら今夜から雨が降るかもしれんしで
ゴロ寝からテント張りに宿泊方法をグレードアップする。
荷物ほどくんめんどくせ〜
さらに、今日はこの旅ではじめてコンビニ弁当を買う。
いちおうコンビニで買い物しとかんとテント張りにくいしな〜
ひさびさのまともな夕食や。まるで栄養を食ってるような気がするぜ。

明日は千里浜を通る楽しみなルートなんやが、やっぱ雨かな〜。
話によれば富山はもう降ってるって言うし。時間の問題かのう。
ま、そん時はそん時や。たまには休養日もよかろう〜
2000年07月07日 22時02分44秒

日本一周人に会う2&キタロウの里
能登半島の西岸にある羽咋市のコンビニでテントを張り、起きると雨が降っていた。
まぁほっとけば止むやろうと思って、また寝る。そして次におきるとやはり止んでいた。
テントやフライやブルーシートを干し、ある程度乾いたところで
さぁ出発と思っていると、俺の進行方向側か一台の自転車がやって来る。
載せてる荷物の量からして、日本一周人にほぼ間違いない。手を振るとこっちに向かってくる。
それが高椋(たかむく)クンや。彼は北海道出身で、7ヶ月かけて沖縄をまわり、
今は故郷の北海道に帰る途中やという。
彼も日本一周人に会うのはひさしぶりとかで、話がはずんだぜ。
やはり日本一周なんていうアホなことをやってるもん同士、いろいろと話したいことがあるもんや。
そういえば、バイクと自転車では走るスピードが違うから、
こうしてバイク側が止まっている時ぐらいしか出会うチャンスがないんだぜ。
そう考えると雨で足止めされてたのは実にラッキーやったな!

↓自転車の後ろの棒は、釣り竿じゃなくて、沖縄でもらった棒術の棒らしいぞ。
  棒術の修行をしながら日本一周。ロマンあふれる旅や・・・  ←?


お互いの無事を祈りつつ、高椋クンと別れる。今頃は能登のどっかで寝ているに違いない。
俺が伝授した怪しいコンビニでの泊まり方をさっそく実践しとるんやろか。
とにかく、彼が無事に千歳まで帰りつくことを祈るばかりや。
高椋クン、無事に帰ってこのページを見たら、すぐさま連絡してくれよな!!

久々の日本一周人との出会いを終えた俺は、今度こそ出発。
するとすぐに眼前に現れたのが、能登一周のラストを飾る千里浜(ちりはま)や!
ここは砂浜をクルマやバイクで公然とブッ飛ばせる、日本でも数少ない場所なんだぜ。
しかも、この砂浜は延々と長い!走ってて最高に楽しいところや!

↓ここばっかりはセルフタイマーで撮れず、釣り人に協力してもらう。
  ありがとう!ばっちり美しくかつさわやかに撮れてるぜ!!


こうして意外に長かった能登半島一周を終えた俺は、
能登の西側の根元らへんにあたる、宇ノ気(うのけ)町へ侵入。
ここには俺に会ってくれるという、めぐみさんがいるんだぜ!
そうそう、どうでもええことやが、ここ宇ノ気町は哲学者の西田幾太郎の故郷らしい。
駅前にちょこんと銅像が置いてあったぞ。
で、俺はこのじいちゃんの名前を今までずっと「いくたろう」やと思い込んでいたのだが、
めぐみさんに言われてはじめて「きたろう」やったと悟る。
まぁこんなオヤジは名前すら聞いたことない人も多いやろから、そんな間違いはどうでもええんや。フッ。

で、めぐみさんには、砺波市に引き続いてまたもクルマで遊びに連れていってもらう。
彼女が連れていってくれたのは、宇ノ気から20分ほど走ったところにある、松任(まっとう)海岸や。
そこでまだ泳ぐにはちいと早い海を眺めつつ、彼女といろいろと話す。
彼女は俺より年上で、今は自分の惣菜屋を持つべく励んでいるがんばり屋さんや。
そして夜になり、彼女らしく自分で惣菜を選べる店に行って夕食。
ここで俺はハンバーグ定食を頼んだのだが、
なんと大したことない量のこの定食が、今の俺にはちょっとキツかった。
一日平均2食で量もあんまりない食事を続けていると、
胃が細るというか、少ない食事量で必要なカロリーをムリヤリまかなってしまうらしい。
ま、それはそれでええんやないか。低燃費で(笑)

↓彼女の実家近くのコンビニ前。ありがとうめぐみさん!仕事がんばってや〜!!


彼女と別れた後、俺は新潟をめざしてひた走る。
夜の8号線はすいていて、俺は快適に距離を伸ばせたんだぜ。
で、今は富山県の東の端にある黒部ってとこのでかい駐車場にいるんや。
今日はここでテントを張って寝るつもり。新潟侵入は明日のお楽しみとしておこう。
ところでさっき地図を見たが、どうやら北海道はまだまだ遠いようや。
東北がこんなに広いとは知らんかったぜ。
まぁそれだけ俺の遊び場が広がったっちゅうわけやな。
さーて明日は日曜日か。また道が混むかのぅ〜。もう雨さえ降らんかったらええけど。
2000年07月09日 07時01分19秒

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